住宅資産

地方の「億ション」は資産価値を維持できる?東京23区との違いから考える岡山の高級マンション選び

作成日:
2026.08.23
更新日:
2026.08.23

1戸1億円を超える「億ション」が、もはや東京だけの話ではなくなってきました。建築費や地価の上昇を背景に、地方都市でも高額な新築マンションが登場しています。

ただし、「価格が高いマンション=将来も資産価値が高い」とは限りません。岡山市で高級マンションを購入・所有する場合にも、東京の価格だけを基準にせず、その地域で中古になったときに誰が買うのかまで考えることが重要です。

億ションが増えても、東京23区への集中度は高い

2025年の全国の新築億ション供給は8,266戸となり、1990年の5,226戸を大きく上回りました。そのうち5,722戸、約7割が東京23区に集中しています。

さらに中古市場では、1億円以上で掲載された中古マンション2万8,400戸のうち、約9割にあたる2万5,161戸が23区でした。

つまり、全国で億ションが増えているように見えても、高額な中古マンションが継続的に取引される市場は東京23区に大きく偏っています。

地方都市の高級マンションを見る際には、この違いを理解しておきたいところです。

岡山では「1億円」という価格より立地を見る

岡山市中心部でも、建築費の上昇や再開発などを背景にマンション価格を取り巻く環境は変化しています。しかし、東京23区と岡山では購入者層の厚みが異なるため、単純な価格比較はできません。

地方の高級マンションで資産性を考えるなら、新築時の販売価格以上に「中古になっても選ばれる理由があるか」がポイントです。

岡山駅へのアクセス、日常生活の利便性、周辺環境、間取りや専有面積、建物の管理状態などを総合的に見る必要があります。再開発についても、それだけで将来の値上がりを保証するものではありません。

特に高額帯になるほど購入できる人は限られます。「希少だから高く売れる」と考えるのではなく、将来その価格帯で購入する層がどれだけ存在するのかという視点が欠かせません。

修繕積立金など「所有し続けるコスト」にも注意

もう一つ確認したいのが、マンションを維持する費用です。

マンションは築年数の経過とともに大規模修繕が必要になります。国土交通省の長期修繕計画作成ガイドラインでは、大規模修繕工事の周期について一定の幅を持たせて設定する考え方が示されています。

建築費や人件費が上昇すれば、当初の修繕計画では資金が不足し、修繕積立金の増額や一時金が必要になる可能性もあります。

高級マンションでは共用設備が充実している物件もあるため、購入価格だけでなく、管理費・修繕積立金、長期修繕計画、積立状況まで確認しておくことが大切です。

岡山の高級マンションは「今の価値」を確認しておく

マンションの資産価値は、「億ションだから」「駅前だから」「タワーマンションだから」という一つの条件だけでは決まりません。

立地、築年数、管理状況、住戸の向きや階数、間取り、周辺の供給状況、そして中古市場での需要など、複数の要素によって変わります。

すでに岡山市中心部の高級マンションを所有している方も、すぐに売却する予定がなくても、現在どの程度の評価を受けるのかを知っておくことには意味があります。

購入時の価格や周辺の新築価格だけで判断せず、定期的に現在の資産価値を確認する。それが、売却・賃貸・保有継続といった将来の選択肢を冷静に考えるための第一歩になります。

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